容器の要らない持ち運べる水を作った2
前回の記事
とりあえずこれを読んでからでないとわからないと思います.
用意するもの
- アルギン酸ナトリウム(試薬のものを使用)
- 乳酸カルシウム(今回は試薬のn水和物を使用)
- スターラーとスターラーピース
- おたまや計量スプーン
- ボールや洗面器
- ビーカー
- 着色料
- アク取り(お玉のすくう部分が網みたいになってるやつ)
アルギン酸ナトリウムはナカライテスク,乳酸カルシウムは和光のものを使用した.
実験手順
- 容器に250 mLの水にアルギン酸ナトリウム2 gを加え,スターラーでかき混ぜ,気泡がなくなるまで(15分程度)放置する.着色料ははこの溶液に入れる.
- 別の容器に水を1 L入れ,乳酸カルシウム10 gを加え,スプーンなどでかき混ぜる.
- 1.をスプーンですくい,2.の溶液に静かに入れる.これを何度か繰り返す.
- 3分程度スプーンでゆっくりかき混ぜる.
- さらに別の容器に水を用意して,4.で出来た水の玉をすくって入れる.
- 完成
当日は3.以降を来場者にやってもらった.よく出てくるネットの記事と試薬の比率を変更してあるのは予備実験の際に,高分子膜が形成されにくかったのと,時間短縮のために溶液濃度を上げ,膜の形成を速めるためである.
当日の様子
写真のような感じのものができました.
また,ポスターはこのような感じで展示してありました.
最後に…
普段できないタイプの実験を経験できていい機会だったと思います.普段,外部の人がやるようの実験講座で予備実験をしてからやってる先生の気持ちが少しわかったような気がしました.自分に来たしわ寄せが異常だったので,仕事をしっかりデキる人仕事をしたいと思いました.