容器の要らない持ち運べる水を作った1

はじめに…

今回の内容は学園祭の学科の展示で行いました.自分でお金を出してまでやるほどのことではないと思っていたけれども,機会があったらやってみたいなぁって思ってたのでいい機会だと思い利用させてもらいました.

 

作ったもの

次の写真のようなものを作りました.

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これは「持ち運べる水」とか「Ooho」とかでネットで調べると出てくるもので,人工イクラと同様の原理を使ったものになります.

では,これはどのように作るのでしょうか.原理を簡単に解説しつつ,今回作ったときの実験方法を記載していきます.

 

 

原理

持ち運べる水は「液中硬化皮膜法」を利用して作られます.

水滴の表面だけ反応が起こることを利用し,カプセルのような感じで内部に水を閉じ込めます.

 

今回は乳酸カルシウム水溶液にアルギン酸ナトリウム水溶液を滴下し,反応させ,膜を作っています.

 

膜の構造はアルギン酸ナトリウムの液滴表面とカルシウムイオンが反応し膜(アルギン酸カルシウム)となります.カルシウムイオンがアルギン酸の分子鎖をつなぐひものような役割をするために膜ができます.

 

安全性についてですが,今回使用する物質は無害なものです.

アルギン酸ナトリウムは海藻(昆布,わかめなど)から得られる物質で,増粘剤やゲル化剤として食品に添加されています.

乳酸カルシウムは乳酸とカルシウムが組み合わさったもので,どちらも体内に存在する物質なので害はないです.

 

 

 

実験方法については次の記事を参考にしてもらうとして,簡単な原理解説はここまでとします.

 

次の記事

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